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50年は耐えられる 英語の基礎工事
私の知人のE本さんが英語についてまとめたので

紹介しようと思う。


英語の基礎工事
もうすぐはじまる 小学校での英語指導に提案ー
 E 本 順 一
1)アルファベットの秘密

ひらがな世界

  英語を初めて習うという日本人の生徒に英語を教える場合、よほど気をつけなければならないのは、その生徒は日本語で育っている、ということである。
具体的にどういうことかを説明すると、英語を習うまでの子供は「音が文字」になった「表音」の世界に生きているということである。つまり、「あ」という文字は「あ」という音と決まっているのである。「か」は「か」としか読まない。基本原則である。だから日本人は 「五十音」 である 「あいうえお、かきくけこ、さしすせそ・・・・・」 さえ憶え、ひらがなのふりがなさえついていれば本が読めるのである。さらにカタカナを憶えても同じである。「音が文字になった世界」。 これが我々の基本言語ワールドである。それに漢字が加わる。「山」を「やま」 とか 「さん」 とか 「ざん」 とか読む。 
英語はこの漢字と似ているのであるが、漢字を習うのは小学一年生くらいからで、それまでは「ひらがば世界」で用は足せるわけである。

そういう「ひらがな世界」で育った生徒が英語の世界に入り込んだ時に、まずびっくりするのが「アルファベットの世界」である。この世界は不思議に満ちているのだが、学童たちはこの不思議さを言葉にできず、深くて大きい穴の端に立って立ち往生し、やがてあきらめてしまうようである。

これは本来川に橋を架ける役割をする英語教師が橋を作れなかったと言えるだろう。教師の役割は穴の向こうに行かせなかったという理由で重要である。本来は
橋さえあれば、わざわざ大回りしなくて済むのである。

教える側の責任

アルファベットを「エイ・ビー・スィー・・・」と教えてから読み書きに入っていく段階で 差がついてしまう生徒を私は若い時期、生徒の努力の足りなさだと思っていた。
どうして中学の初期の段階で、「わからない生徒がでてくるのだろう」と思いながら、どう解決することもできなかったのである。
 ある日、アメリカの本屋さんを紹介している片桐義男が雑誌のエッセーで、アメリではABCを音素で教えるらしい、という何気なく、紹介していた。この時、私は、目からウロコが落ちたように、納得したのだった。ABCを音素で教えて、それを組み立てる。すると単語が読めるようになる、という単純なことである。それを知ったとき、約5年ほどの間、生徒に申し訳ないことをしたと、恥じたのだった。生徒が最初に「つまづく」のはこの問題なのだ。つまり「アルファベットの秘密」の問題なのだ、と。
 
その日を境に、授業は激変した。私はアルファベットの秘密を生徒に説明するのに多くの時間を費やした。ほとんどの生徒が始めの頃の 「わからなさ」 から開放されたのだった。論理的に納得しながら進めるというのはありがたいものだった。私はアルファベットについて無知だったのだ。私が昔習った方法を何の点検もなく、疑うこともなく、そのまま引き継いで教えていたのである。これが大きな誤りであった。


落とし穴のはじめ

 「アルファベット」をABCD(エイ・ビー・スィー・ディー・・・)と習った場合に学童達が感じる不安感や停滞感は何か。
それは、いくらABCD(エイ・ビー・スィー・ディー・・・)を習っても役立たない、という訳のわからなさである。

ABCD・・・26文字をおぼえた。次は、となると、Hello. と始まるのである。これを「ハロウ」と読む、と教えられる。どうして、「エイチ・イー・エル・エル・オウ」と読まないのか。日本語の「あいうえお・・・・」からすればそうなるはずではないか。ここが多くの生徒達がまず立ち止まって茫然としてしまう英語文字世界の落とし穴の端である。

戸惑う生徒

教師は これは 「ハロウ」 と読むのだから、「ハロウ」 とおぼえなさい、とたたみかけてくる。 Good morning. は「ジー・オウ・オウ・ディー エム・オウ・アール・エヌ・アイ・エヌ・ジー」 ではなく 「グッ モーニン」 と読む。
次から次と登場する単語の読み方、書き方、意味を憶えるという作業は今後延々と続くのである。
この将来を想像できる学童はさっさと英語を捨てる。あるいは嫌いになる、というわけだ。

高校を卒業するまでの六年間で3000の単語を憶えなければならないとしたら、実質はその3倍であり、加えて、アクセントと正しい発音の差異を憶えることを合せれば、二万五千の事を脳に焼き付けなければならないのである。これはどんな常人が考えても無理というものである。この無理な暗記で脳に詰め込むことに耐えられる生徒の方が異常とも言えるのである。

今の中学教科書は

私は8年程前に英語教授法の世界から引退したが、その時はまだ、アルファベットについては学校の教科書は 「エイ・ビー・スィー・ディー」 で始まっていた。
私は徹底的に抗戦をしたが、教科書がそのように作られ、教師がそのように教える限り、大多数の生徒はその犠牲となって英語世界から離れるのだった。

 現在はどのようになっているか。中学生を子供にもち、児童英語教室で実際に小学生に指導している友人に尋ねてみた。
 すると、8年前と変わったのは、文化に関するページが多くなった、ということくらいで、あとは根本的には変わらない、ということだった。ページの構成についても尋ねてみた。またアルファベットの指導についても尋ねてみた。マンガっぽくはなっているようだが、本質的な流れは8年前と変わっていないようだった。8年という年月は長いように思えるが、そのくらいの年月では事態は変わらないようだ。

 相変わらず、中学生達はアルファベットを「名前読み」の「エイ・ビー・スィー・ディ
ー・・・」 で習い、プログラムの1は
      Hello.
     I am Yuki.
     Nice to meet you.

で始まるのだった。

 Hは「エイチ」と読むはずだった。けれど、ha と教師は読んでいる。なぜなのか。

ルールなくひたすら暗記

この「なぜなのか」という問いを発せられる生徒は選ばれし者である。普通、「なぜなのか」 の前に 「わからん、わけわからん」 となり、次に思うのは、 「出て来る単語、を片っ端から読み方、つづりをおぼえていく」 と意識するようになる。 「なぜなのか」という切実で根本的な問いを発する生徒はほとんどいないと言ってよいだろう。一
部の学習に前向きな生徒はぼんやりと自分で自分風に理解して納得するのである。その前に待っているのは書いて書いて書きまくるというひたすら奇妙な暗記の日々である。漢字をそんな風に覚えたから、そんなものなのだ、と思っているのかもしれない。
「五十音」と「アルファベット」の間に広がる大きな穴、深い窪み。ヨーロッパの人々や、アルファベットを導入したインドネシアやフィリピンの人では落ち込むこともない穴である。

発する音に始めは中国からきた漢字をあて、そのうちに漢字からカナを作った。音を表す漢字が複雑すぎたからである。そうやって「音=文字の世界」が簡素化され、人々にはおぼえやすいようになった。
遺伝子のように刷り込まれたこの「音=文字」 の世界が突然、「音≠文字」 をつきつけられる。しかもそこに十分なページ数を割かれていないわけだから、教師も生徒も翌週には飛び越えていかなければならない。ここで大きな穴にほとんどのものが落ちるのである。
どうすればいいのだろうか。


音=文字の世界から入る =音読み

当然、「音=文字」の世界から入り、あとは徐々に小出しにしていって、アルファベットには「音読み」と「名前読み」があること、その規則性を指導していけばいいのである。つまり、これが大事な「橋」なのだ。便宜性を用いるのだ。進行上、嘘をつかなければならないときもある。隠しておかなければならないときもあるのだ。

さて、アルファベットを「五十音」と同様に教える。音素で教えるのである。これなら生徒はこれまでの感覚で納得する。つまりこうだ。

Ab(ェア) Bb(ブ) Cc(ク・ス) Dd(ドゥ)
Ee(エ) Ff(フ) Gg(グ・ヂ) Hh(ハ)
Ii(イ) Jj(ジュ) Kk(ク) Ll(ル)
Mm(ム) Nn(ヌ) Oo(オ) Pp(プ)
Qq(クゥ) Rr(ゥル) Ss(ス・ズ) Tt(トゥ)
Uu(ア・ウ) Vv (ヴ) Xx(クス) Yy(イ・ユ)
Zz(ズ)

これをABC(エイビーシー)の歌に合わせて歌っておぼえればいいのだ。
もちろん、ここに書いた音の表記は便宜的である。正しい発音を教えれば
いいのだ。Aa は悲鳴の「キャア」の「ア」であるなどと。

さらに、Cc は「ク」という音と「ス」という音がふたつあると教える。
Cのあとに AかUかOがきた場合に「ク」と言うなどと教える必要は今のと ころない。とにかくふたつあるのだ、と教えるのである。日本語の「は」の ように。同様に、Gg Ss Uu Yy。これらもふたつあると教えるので ある。そうしておかないと、やがて習う This is ~。 の This の s は 「ス」で、is の s は 「ズ」 となることに直面するからである。
Yyも young の Yy と boy の Yy のようなもののつじつま合せである。

文字(音)を組み合わせる

まずアルファベットの音を教える。そして次に、文字を二文字、三文字で組み合わせるのである。
it なら 「イッ+トゥ= イットゥ」となる。 in は 「イ+ヌ=イヌ」である。三文字なら
どっと単語が増える。pat ,but, bat, cap, tap, bed, bug, rug, kid, boy などなど。

生徒がなんとか音のつなげ方が飲み込めてきたらしめたものだ。これで二文字や三文字単語のたいていは読めるのである。生徒はわかるのである。教師の方からはいろいろな手法を用いて定着させる。早読み練習をしてもよい。教師側が音を言って、書き取らせるのもよい。絵カードを使って音と単語の意味を同時に理解させるのもいいだろう。

2文字でひとつの音を教える

英単語には、二文字でひとつの音をするものがある。日本語にはないものだ。
けれど英語にはあるのだと教える。生徒は文字を音としてとらえているから大丈夫である。

sh ch wh th th ng ck の七つである。

汽車がシュシュポッポの「シュ」が sh である。ch は「チ」、wh は「ホ」
th は 「ズ、もうひとつ th は「ズ」、 ng は「ング」 ck は「ク」である。
本当は音の表記を発音記号で書きたいところだが、便宜上であることは再度わかっていただけると思う。

すると、生徒は、4文字もしくは5文字の単語が読める、聞いたら少々は間違えるが書けるのである。こんな単語だ。

ship lunch chick ring song whip this path bath king gong
shock dish bench などなどである。

アルファベットの「エイビースィー」=名前読み を教える

この段階の練習をして、生徒は「わからなさ」がないままに来たら、いよいよ
切り札を出すのである。それがアルファベットのエイビースィーという名前読みなのである。
  生徒に対しての言い方はこのようになる。
先生:これ(Aa)は 「ェア」という音だったね。実はね、Aaというこの音の文字には名前があるんだ。このAa の名前は 「エイ」 というんだ。英単語にはね、実は 「音」と 「名前」があってね。これまで隠していたんだけど、君たちが日頃よく耳にしているだろう。エイ・ビー・スィーって。あれだよ。 ちょとこれ見て、

板書
lake

これはね、どう読む。これまで習った読み方だったら「ラケ」だよね。ところがそうじゃない
んだ。「レイク」と読むんだ。この a は「エイ」と読むんだ。そして e は読まなくていいんだよ。逆に言えば 単語の最後のところにe があれば、それがサインで、この時はその前のa は 「エイ」 と名前読みするんだよ。e は読まないんだ。「合図」、「しるし」 なんだ。

とこんな風になるだろう。名前読みというものがあり、それが五十音にはないことだとわからせたら、そんなものか、という思いにさせるわけである。
一気にアルファベットの名前をここでマスターさせるのである。

名前はあっても、名前読みするのは 5つだけである。

Aa Ii Uu Ee Oo

これに他の子音文字をつけてみる。

take
pine
tube
Pete
note

これを読んで見る。「テイク」「パイン」「テューブ」「ピート」「ノウト」
である。この e は 前の a,i,u,e,o を名前読みしろよ、という合図の e で読まないのである

。この e をマジック e と便宜的に言う。
eをそう説明すると生徒は「なるほど」と思うのである。
例はいっぱい出せばよい。
make ate gate date mine shine cute Cuba poke rake rope

ここまで来たらなんとなく絵本などが読めるようになってくるのだ。

アメリカでは実は「アブクス」で読もうという最初のステップは私の発案だが、音を組み合わせいくのはアメリカの小学校に入った子供はまず音の組み合わせから学び、徐々に単語の読み書きのルールを習っていくのである。
親の赴任でついていって、最初、特別な部屋でこれを習うことになる。この単語の読み書きのルールのことを「フォニックス」というだが、これを知っているとすぐに普通のクラスに編入されるのである。私の子供たちはフォニックスを知っていたから、確認されるほどで、すぐに普通クラスへ編入されたものだ。

私たちは20年前からこの」「フォニックス」をまず教えることを最初の目標とした。フォニックスを知っている生徒は単語を手で何度も何度も書いておぼえることがなくなり、辞書で読み方を調べるという面倒もなくなったのである。

ただ学校現場にまで普及はしなかったと思うが、すくなくとも全国の400の塾や学校で子の指導法が注目を受けて採用されたから、そこそこ健闘したのではないかと思っている。
「名前読み」のルールがわかるようになれば、あとはスイスイと単語のルールを学ぶのである。ここでは全部を紹介しないが、あと半分ほどである。級をつけてみることにする。これまでは アブクス 10級  3文字 9級 2文字子音8級 アルファベット名前読み 7級 としておこう。6級から一挙に掲載すれば、

6級 左側だけをアルファベットの名前読みで読む

      1. ae /  なし

      2. ai エイ /   tail  rain  main

        ay(語尾) エイ /   day  way  say
 
      3. ie(語尾)アイ /   tie  pie  die

      4. ue(語尾) ウーまたはユー /   blue  glue  tissue

        ui ウーまたはユー /   juice  suit  fruit

      5. ee イー /  feet  sheep  meet

        ea イー /   tea  beach  peach

        ey(語尾)イー /  key  monkey  money

      6. oe(語尾)オウ /  doe  toe  hoe

        oa オウ /  coat  road  soap

        ow オウ /  bowl  yellow s now

5級 連続する子音

 これは読み方としては楽だが、実際に発音するとなると日本人には難しい。日本語は常に、子音+母音だからね。Hana と ume とか、必ず母音が入ってくる。母音というのは a,I,u,e.o のことだ。その他は子音という。ここでは子音が連続するのを勉強する。決して母音を入れないような練習になる。

      1. bl / black   cl / clock   fl / flash

      2. gl / glass   pl / plane   sl / sling

      3. br / bride   cr/ credit   dr / drum

      4. fr / frog   gr / grass

      5. pr / present   tr / trick

      6. sc / scale   sk / skate   sm / smile

      7. sn / snake   sp / spice   st / stove

      8. spr / spring   str / string

      9. sw / swim   tw / twelve

4級 一番ややこしい二重母音と長母音

 頭が混乱してくる頃である。たぶんこれまで習ってきた感覚があるから、     読み飛ばしていってもいいところでもある。すでに生徒はアルファベットに馴染んでいるから、勘でも読もうとするだろう。

      1. au オー /  August  sauce   fault

        aw(語尾)オー / jaw  straw  see-saw

      2. oi オイ / oil  coin toilet

        oy(語尾)オイ /  toy  boy enjoy

      3. ou アウ /  house  mouse  ground

        ow アウ /  cow  owl  bow

      4. oo ウッ /  book  cook  foot

      5. oo ウー / moon  school  spoon

      6. ew(語尾)ユー /  new  chew  mew

  au, aw は口の奥の下から「オー」という感じだ。ow は 「オウ」と読む     場合もあるからややこしいが、たいていは3文字のものは low を除いて     「アウ」である。oo は当面区別はつかないと思っておぼえるようにするしかない。


3級  r のつく音 1

      1. ar/  car  bar  star  farm

      2. or  (w)ar /  born  horse  warm  war

      3. er  ir /  service  person  bird  girl

      4. ur (w)or /  church  Thursday  work  world

      5. er  ar  or /  sister  sugar  doctor
  
  r のつく音 2

      1. air  are エア /  chair  hair  care  square

      2. ear  eer イア / ear  hear  deer  beer

      3. ire アイアー / wire  fire  tire

      4. our アウアー / sour  hour  our

      5. ore オウアー /  more  store  score

      

2級 読まない文字

      1. kn /  knee  knife

      2. wr /  write  wrist

      3. mb /  climb  comb

      4. dge /  bridge  judge

      5. tch /  watch  kitchen

      6. igh / high  night


      7. bb  dd  ff /  rabbit  daddy  coffee

      8. ll  mm nn /  bell  summer  tennis

      9. pp  rr /  apple  cherry

      10. ss  tt /  chess butter

 下線をしたところは読まない。れでほとんどの規則を紹介したことになる。     読者の方はたくさん質問があるかもしれない。この他にもひとまとめにできるものはある。例えば、「 ost の o は オウ とアルファベット名前読みをする」 とか、「ld, nd の前の母音はアルファベットの名前読みをする」とか、である。
 ここまで詳しく紹介するのはやめておこう。このくらいわかったらあとは慣れてくるから。
 フォニックスは全部おぼえなくても、「単語の読み書きにはある法則が
あるんだ」と認識することのほうが大事なのである。このような法則を憶えることだけでうんざりしてくることもあるので、注意して進めるべきだ。
 これを認識できていたら、「わけのわからなさ、つまり不安や緊張」は激減するはずである。

1級 例外の文字をおぼえる

  どうしてもルールに会わない単語が出てくる。例えば、have なんかがそうだ。
ルールにしたがえば、「ヘイブ」と読むはずだが、「ハブ」と読む。
 こういう例外は例外としてまとめておぼえてしまうのがよいと思う。

       put girl get I you she he we などである。


  10級から1級を小学時代にマスターしておけば、中学で登場する英単語がほぼ読めて書けるようになるのである。 

2)リスニング練習の方法

次に、英語を聞いて意味をとらえていく方法について説明したい。日本人が苦手とする英語の聞き取りである。
私たちが日常使う言葉は意外と少ないものである。「社会」だ、「慈愛」だという言葉は幼い子供はまず使わない。身の回りにあるものと身体の動きが組み合わさったものばかりである。
言葉というのは自分に直接関係のあるものには反応し、次に備えて記憶するものである。言葉が聞こえてきても直接性のないものは関係がないこととして、とりあえず除外されていく。
This is a pen. などと言う文や He is a student. などという文が昔の英語教科書に最初のページのほうに登場したが、生徒はこれを憶える対象とはしない。「これはぺんです」と言っても見ればわかるし、彼が学生であるかどうかというのはよほど特別なことでも無ければ興味の対象外である。

身体を使って反応する

それよりも先生に直接、Come here. と言われたほうが反応しなければならないから、すぐに  Come here. という音の流れをイントネーションやアクセントや語感とともに憶えようとするのである。
例に出してみよう。すぐに実感できるはずである。

先生が生徒に、
T: Everyone. Please stand up.
(初めてこの音に接する生徒は意味がわからず、先生が何を言おうとしているの
か、と思う)
先生がもう一度、
T: Please stand up.
(生徒はまだわからない。Stand up って何だろう、と思っている)
 (先生が再度、今度は身振りを加えて、両手のひらを上にあげて、立て、という身
振りを示す)
 T: Please stand up. (身振り)
 (生徒は、なんだ、立て って言っているんだな、と思い立ち上がる。周りの生徒の
立ち上がるのを見て立つ生徒もいる)
先生は続いて、身振りなしで、
 T: OK. Then, please sit down.
(また生徒はわからないが、反対のことを言っているのかな、くらいは見当をつけ
る)
先生は身振りをつける。
  T: Please sit down.
(生徒は座る)
再度先生は、
  T: Everyone.Please stand up.
  OK. Good. Please sit down.

これで生徒は二つの表現がわかるようになる。
こんな風に以下続けていくのである。
T: Look aside.
  Look forward.
  Look back.
  Clap your hands.
  Stop.
  Raise your right hands.
  Put your right hand down.
  Raise your left hands.
  Put your left hands down.

 などとやっていくのである。

ALTの役割

この方法は英語を母国語とするALTが行うともっといいだろう。
身体の反応を通してリスニング力をつけるのである。最も合理的で最も楽しい学習である。 これは三人称を教えていく場合にも利用できる。身の周りで起ることはなんでもできるのであって、これは言葉の最初の獲得の過程である。日本語を身につける時も同じようなことをしてきたのである。

T: Maki, touch Aya's shoulder.
Touch her head.
Feel her cheek.

とこんな風である。

英語教授法の世界ではこの手法を「フィジカル レスポンス」という。
英語を初めて習う日本人の子供に英語を母国語とするALTが指導するのには
カリキュラム化しやすく便利なものでもある。

カリキュラムの編成

 私は小学校の英語指導導入において、フォニックスとリスニング練習は欠くことのできないものだと考える。
年間計画を立て、授業の15分ほどをフォニックスに使う。残り15分ほどをリスニング練習にあてるのは全国共通で行う。あとは単語を憶えたり、歌をうあったり、ゲームをしたりすればよい。

 中学に入るまでに英語の読み書きのルールを知っておくこと、英語の音になれておくことが肝要だと思う。
目的や筋道のない英語授業、いきあたりばったりの授業だけは避け、またアルファベットは絶対にABC(エイ・ビー・スィー)から教えないことである。

最後に 英語の文と日本語の文の違い 

最後に、中学に入る前に、必ず教えておかなければならないことがある。それはやがていつも目にするようになる英語の文についてである。またこれからいつも聞くことになる「単語」という意味である。

英語の文 This is Taro's shirt.

日本語の文 これは太郎君のシャツです。

英語の文と日本語の文を見て、思いつく限りの違いを言わせるのである。すると生徒は、
①字が違う。
②最後の ピリオドとマルが違う。
③英語の方には 「’」(アポストロフィー)があるが、日本語にはない。
④日本語はひらがな、カタカナ、漢字でできている。英語はアルファベット の大文字と小文字でできている。

などと言う。
ここが英語では大文字と小文字を使い分けることを説明する絶好のチャンスだ。文の始まりは大文字を使う。一の名前には大文字を単語の最初に、文の中でも使う、ということだ。

もう少し時間をとって考えてもらう。すると、ある重要なことに気がつく。

⑤日本語は一文字、一文字同じ間隔で書かれているのに、英語はまとまってものがあり、次にそれと離れてまたひとかたまり、というふうになっている。

きっとこういうことに気がつくものである。

日英の文の違いから、私たちは、英語における単語という概念をもう一度教えなければならない。単語とは意味をもつこれ以上分けられない最小限の言葉である。日本語なら、「太郎」 「シャツ」 「です」 に相当する。

英語の授業を始める時、単語という言葉を先生は生徒がわかっていると思って使ったらいけない。「今度までに5つの単語を憶えてきてね」と言ったとしたら、初めて聞く生徒は、「先生、単語って何?」と聞き返してくるに違いない。先生はある新しい言葉を使う時はきちんと説明しなければならない。最初は「つくえ」「いす」と言えば意味がわかるはずだ。そのひとつの意味がわかる言葉を単語というくらいでいいだろう。しかしここでは文の成り立ち方、文の書き方があきらかに違うことを示すのがテーマである。日本語は一文字一文字を原稿用意に書くように並べて書く。英語は「かたまりを書き、次にそこからやや距離をとって書く。つまり単語を等間隔に書く」ということだ。

まとめ

私は小学生の間にどうせ英語を習うのだったら、正当なカリキュラムと授業計画のもとに全国で共通してすすめるべきものだと考えている。
1.フォニックス(単語の読み書きのルール)
2.リスニング(強く聞こえる音をキャッチする聞き取りの練習)
Could you tell me the way to the station? という表現は実は、
Tell と way と station が強く聞こえるようになっているのである。
そしてそれがわかれば何と言っているのかわかるのである。
3.歌やゲーム などで 馴染む単語を増やす

このくらいをやっておけば中学からの英語に相当役立つものである。
実は日本人が英語学習において一番不得意とするのがこの3つである。
①発音記号や音声教材がないとどう読むかわからない。何度も書いてつづり を憶える。
②ペラペラ喋られるとわからない。リスニングが苦手。話すときも
文法で考えてしまう。
③英語の歌が苦手。

この問題解決の基礎を小学時代にしておくことは科目として英語導入する際の意義である。

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【2006/09/06 16:06 】 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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